若手社員日記
Diary


樋管本体 完成🎉

樋管本体がついに完成しました!
本日は発注者立会いのもと、段階確認を実施。 その様子と完成写真を下に掲載しておりますので、ぜひご覧ください📸

今見ておかないと、もう見られなくなりますよ?
このあと埋め戻し作業に入るため、立派な構造物はすべて土の中へと隠れてしまいます。
無事に確認を終え、次の工程へと進みます。








生後28日健診

樋管胸壁部の底版コンクリートが、生まれて28日目を迎えました👶🍼
今日は、その成長(=強度)を確認する「テストハンマー測定」です。

ハンコ注射を打たれたわけではなく、赤い〇20点の“反発値”をシュミットハンマーで測定していきます。

1構造物につき3箇所で検査。
垂直にゆっくり、打撃するんですが”グッ”と結構力がいるんです💪

反発値が平均値の±20%以内に入っていれば、計算式からテストハンマー強度を推定できます。

構造物を壊すことなく成長を見守れるこの検査。
結果は――発育状況、良好です!






生コン現場試験

今回は、コンクリート打設前に行う「生コン現場試験」についてご紹介します。
打設する前の重要なチェックpoint☝
各試験でしっかり合格値を確認してから、コンクリート打設を行っています。

🔶確認事項
1.コンクリートの「やわらかさ(流動性)」を見る試験
2.鉄筋を錆びさせる原因(塩分)が含まれていないか確認する試験
3.ひび割れやすさ・強度に影響する空気の量を調べる試験
4.設計通りの強さが出るかを確かめる試験

1.スランプ試験

2.塩化物イオン濃度


3.空気量試験

4.圧縮強度試験






新技術

今年発売されたばかりの「AI配筋検査端末」の最新モデル。
配筋検査の省力化・効率化が図れるとのことで、さっそく計測し整合性を確かめていきます。

これまでの配筋検査といえば、
• 鉄筋の径をマーキング
• 鉄筋の間隔を示すスケール設置
といった準備が欠かせませんでした。

しかし、この端末はなんと――
カメラで配筋をパシャリ📷 これだけ!

鉄筋径は D10~D15を自動判別、鉄筋の間隔も ±5mmの精度で計測可能。
さらに、報告書まで自動生成してくれるという優れモノです。

樋門樋管では、翼壁・川裏拡幅部・川表拡幅部と広範囲にわたる構造物があり、筋を組む作業も多岐にわたります。
新技術の力に感謝しながら、今日も確実かつスピーディーに作業を進めていきます。






ICT建機のキャリブレーション

何かをのぞき込んでいる写真が2枚📷
1枚目の写真では、ブルドーザーの刃先が地面からどのくらいの高さにあるか測っています。
そして、2枚目の写真。
ブルドーザー内のモニターパネルをチェック👀
GNSSにて取得した情報と、実際の位置との較差が±50mm以内まで合わせていきます。
この後、テスト走行も行い初期設定はバッチリです!!






羽ばたく先に見える暮らしの安全

前回、コンクリート打設を行った「翼壁」の全体写真です!
その名の通り、左右に翼を広げたような形で、水の流れから土壌を守ります。

以前、紹介した「可とう鋼矢板」や「グラウドホール」。
そして今回の「翼壁」
これらは、樋門樋管の”ルーフィング”を防ぐために欠かせない大事な役割を担っています。
※ルーフィング=地中にある樋門・樋管の構造物に沿って水が流れ、地盤の洗堀を招く現象


さて、全体写真をよく見ると🔍コンクリート表面に小さい丸い穴がたくさんありますね。
これは、コンクリート打設後、型枠を外すと現れる「Pコン穴」です。
結構な数なんですが、一つずつ埋めていきます。
コーンモルタルは水で練るだけで粘土のようになる、Pコン穴専用モルタル。
穴からセパレーターに沿って水が入り錆びたりしては、コンクリート内部の品質に問題がでるので、これも大事な工程です。

細部まで綺麗に仕上げることで、構造物は大きく羽ばたく力を持つことができるんです。






振動のプレゼント

発注者立会のもと配筋検査も無事に完了し、型枠を組み立てた後はいよいよコンクリート打設です。
コンクリートポンプ車のアームが折れ曲がって見えるのは、あの長いアームを折りたたんで収納できるように設計されているからなんですよ。


打設では、コテ型バイブレータで型枠の外側から振動を与え、余分な水分と空気を追い出していきます。
バイブレータが届きにくいところには、職人さんが登場! たたき棒をリズムよく叩いて、コンクリートに“もうひと押し”の振動をプレゼントします。


仕上げは表面をスーッと敷き均し。ピカッと輝くコンクリートは、職人の腕があってこそ。
もちろん高所作業ではハーネス装着、安全第一は忘れません。

最後は湿潤養生。
コンクリートが乾燥してひび割れないように、そしてしっかりと強度が発現するように──職人の丁寧な手仕事は、打設が終わってからも続いています。






つなぎ目に宿る適応力

モルタルを流し込んだ函渠同士のつなぎ目には、せん断変形に追従できるよう耐圧ゴムプレートを設置しました。
中央にある「ぽこっ」とした部分が、このプレートの重要なポイントです☝


さらに水密性を確保するため、外側にも耐圧ゴムシートを設置しています。
なお、ボックスを据え付ける前には、下部にも耐圧ゴムプレートをあらかじめ敷設してあります。






緊張は最大のスパイスだ

それでは、コンクリートの弱点に“スパイス”を加えて補っていきましょう。
コンクリートの弱点――それは 引っ張られること☝
圧縮にはとても強いのですが、引張には弱く、ひび割れの原因になってしまいます。

そこで登場するのが PC鋼棒!
ジャッキでPC鋼棒をグッと引っ張り、そのままの状態でコンクリートと固定します。

引っ張られたPC鋼棒は、元の長さに戻ろうとする性質があります。
この戻ろうとする力=圧縮力が、コンクリートを常に締め付けてくれるんです。

結果として、この圧縮力を超える大きな引張力が作用しない限り、コンクリートのひび割れやたわみをしっかり抑えることができます。







函渠のお医者さんは宇宙人?

皆さまお待ちかね、樋門・樋管の登場です👏
W=2400、H=2500の大きなPC函渠を、慎重に下ろしていきます。
函渠と函渠の間隔は40mm。その隙間を確保しながら位置を調整しました。

右写真1枚目写真📷は、PC鋼棒をPC函渠へ挿入している様子。
この鋼棒がどんな役割を担うのかは、また別の記事でご紹介します。


さて、今回ご紹介したいのは「グラウトホール」です!
小さい手に6本の脚がついた"宇宙人"のようにも見えますが…樋門・樋管に欠かせない重要パーツ。
設置場所は函渠底版。筒状の構造で、地盤の調査(沈下・浸透水流)や空洞充填に使用されます。


函渠同士の40mmの間隔には、型枠を組み、無収縮モルタルを流し込みました。
PC函渠としっかりと一体化し、隙間のない仕上がりです!!






ひげ筋

遮水矢板にひげ筋こと杭頭補強筋をフレア溶接しました。
この、フレア溶接に欠陥がないかをチェックするのが、”浸透探傷試験”です。
非破壊検査の一種なんですが、非破壊検査は専門性が高いため、有資格者しか行えません。

それでは、手順を簡単にご説明します☝
1.前処理
溶接した部分の油脂類をふき取り、赤色のスプレー(浸透液)を吹き付けます。


2.洗浄
少し時間をおいて、青色のスプレー(洗浄液)を吹きかけ、表面をウエスなどで拭き取ります。
このとき、もし表面に割れ・キズなどがあれば、浸透液がその中に染み込んでいます。


3.現像
最後に、黄色のスプレー(現像材)を吹き付けます。
割れ・キズに入り込んだ赤い浸透液が吸い出され表面に出てくるので、その箇所(赤色)に欠陥があることがひと目で分かります。

ヒゲ筋は遮水鋼矢板も含めて、埋め戻してしまうので、しっかりと確認していきます!!!






可とう鋼矢板

鋼矢板の打設作業に入りました。
6mの鋼矢板をバイブロハンマーを使って打設していきます。
バイブロハンマーは、振動で打込む方法です。騒音が少なく、杭の変質を避けることができます。
鋼矢板打込み時には、発注者立会のもと確認しながら作業を進めました。


樋門・樋管の施工に欠かせない鋼矢板の中でも、“可とう鋼矢板”という特別な種類があります。
左下の写真に写っている、真ん中に黒い板が付いた矢板!これが可とう鋼矢板です。
実はこの黒い部分の内部には「伸縮ゴム」が隠れており、地盤の沈下や変位があった際にグッと伸び縮みして吸収してくれる仕組みになっています。
まさに、構造を守るためのクッション材のような存在です!!
打設後は、変位確認。床堀、遮水壁部分に均しコンクリートを打設しました。






Ctrl+H

大きな構造物が出来上がってきました!
工場にて製作された函渠(水路)です。
しっかりと検査を終えたら、この大物をいよいよ現場へ据え付けます!


今回の現場は、樋門・樋管の新設に伴い、川のすぐ近く。つまり...軟弱地盤です。
掘削作業を進めると、地下水がどんどん湧き出してきました。
そこで、軟弱な地盤は“置換土砂”で地盤改良していきます!

Excelで言うなら、Ctrl+Hを押して、検索する文字列に「軟弱地盤」、置換後の文字列に「礫質土砂」と入力するイメージでしょうか。
ただし、現場には「すべて置換」ボタンなんてありませんので、地道に作業を進めていきます!
ちなみに、Ctrl+Hも先輩に教えていただいたんです。
現場でも、事務所でも、日々学びがあふれています!





外は猛暑...中は静かに検査中

毎日、暑い日が続きますね💦
今回は、涼しい室内の工程をお届けします!。
まずは、中間検査を行いました。
重要な工程が完了したら、次のステップに進む前にしっかりと確認します。


場所は変わりまして──
先日、ボーリング調査で採取した試料を使って「圧縮強度試験」を実施しました。
試料を機械にセットし、縦方向にのみ圧縮をかける「一軸圧縮試験」という方法です。
上から圧力をかけることで、内部構造の弱い方向に向かって破壊が進みます。


今回は、測点No.1・No.22・No.38の3箇所について、各3本ずつ試験し、それぞれの平均値を求めました。
写真の左上上から2枚目の写真がNo.22、左下上から4枚目の写真がNo.38です。
見て分かるとおり、No.38は土質が少なく岩盤が多く含まれているため、地耐力が高い結果となりました。





育ちました!

若手社員日記、記念すべき1回目で「現場事務所のグリーンな日常」として「この植物何かわかりますか?」
と問いかけていましたが、正解は、ミニトマトとキュウリでした!おいしそうに育ってますね。
さて、今回はそんな現場事務所の周りをご紹介します!
まずは、先ほども少し触れたグリーンカーテン。
さらに、フラワーポットも設置しました。
無機質だった事務所に彩りが加わり、グッとやわらかい雰囲気に。


そして現場では、男女別の快適トイレも設置されています。
「現場のトイレ=汚い」のイメージ、いい意味で裏切られるはずです!
さらに、令和7年6月1日から義務化された熱中症対策にも全力対応中!
厚生労働省の”熱中症ガイド”によると、職場で熱中症になる人が一番多い業種は建設業なんです!
「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務づけられました。
わたしたちの現場でも、目につく場所への掲示、朝礼での周知、初期症状で早く気づき対処できるよう、全員で熱中症に対する意識も育ててきました。
こちらも、立派な対策意識が育ちました!





シンプル・イズ・確実

杭打機の「パイルドライバー」を使用する前に、キャリブレーションを行いました。
キャリブレーションとは、機器が正確に動作するかを確認し、施工品質を確保するための重要な作業です。
ケーシング長、深度計、速度計、プラント軽量器、流量計、回転計… 確認する項目がたくさんあります💦
たった一つでも見落としや誤差があると、施工後に重大な欠陥につながる可能性があるため、慎重に確認を行います!!


<確認方法の一例>【深度確認】
掘削機が設定した深度まで、正確に掘り進められるかを実際に確認します。

今回は、深度10.80mまで攪拌翼を貫入させました。
着底後、ケーシングの全長から残尺を差し引くことで、掘削深度を確認します。
全長(13.25m) −残尺( 2.45m) =掘削深度( 10.80m)
シンプルゆえに、確実な確認が求められる工程です。





黒い袋、大量生産中!

作業ヤードの敷砂利が完了し、いよいよ敷鉄板を設置しました。
これで、大型重機も安心して出入りできる環境が整いました!

2枚目の写真に、黒い袋が見えますね。
これは、現場で製作している“土のう”です。
「土のう作りって大変そう...」と思うかもしれませんが、実はショベルカーを使えば、どんどん効率よく作ることができるんです!
その作業の様子は、見ていてちょっと楽しくなるくらい♪
「現場に見学にきてね!」とは言いたくても、安全管理上むずがしく...
”土のう 作り方”などで動画検索してみてください🔍
つい見入ってしまうかもしれませんよ!





指さす先は...?

さて、右側のヘルメットの男性は、いったい何を指さしているのでしょうか?
ついつい目を引くのはオレンジ色のフェンスですが、正解は赤と白のポールです。
写真の右端から作業ヤード付近まで、等間隔でずらりと設置されていますね。
このポールは、新たに施工する堤防の位置(法線)を示しています。
発注者立ち合いのもと、位置や間隔をしっかりと確認していきます。
いよいよ、河川土工の本格着手です!





伐採木の無償配布

伐採木の無償配布が終了しました。
ありがとうございました。

今回、工事に伴い伐採した樹木を丸太の状態で、無償配布する予定です。
キノコの原木、薪、ガーデニングなど、アイデア次第でさまざまに活用できそうですね!
ご希望の方は、今後、久慈川緊急治水対策河川事務所のホームページにて詳細が掲載される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。


(久慈川緊急治水対策河川事務所 公式HP): ▶ https://www.ktr.mlit.go.jp/kujigawa/


さて、現場では伐採に加え、工事用道路の設置に向けて基盤の整正を行っています。
ダンプカーで運び込んだ土砂を、ブルドーザーで平らに敷き均し、しっかりと締め固めていきます。
作業ヤードも同様の方法で整正します。
ダンプの荷台が傾き、砂利が流れ落ちる音が、乾いた空にカラリと響いていました。



※伐採木の無料配布は終了しました。





事前準備

工事着工する前に、いろいろな準備を進めています。
地盤確認や樹木伐採、既設の埋設物を撤去したりとさまざまな作業がありますが、
ドローンを使って起工測量をしているところを撮影しました!
上空から地形や地物の3Dデータを取得できるICT技術です。
現場の最前線で進む"新しい土木技術"を間近で見ると、とても勉強になります。





現場事務所のグリーンな日常

皆さま、こんにちは。
このたび「R6久慈川左岸小貫南地先排水樋管新設工事」の若手社員日記を担当することになりました。
工事中は、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、安全第一で、丁寧に作業を進めてまいりますので、
どうぞよろしくお願いします!
さて、今回ご紹介するのは我らが現場事務所です。
この植物何かわかりますか?”グリーンガーデン”兼”癒しの菜園”を設置しました。
こちらも工事と同じく、丁寧な仕事で、美味しい実がなるようにお世話中です。





若手技術者紹介インタビュー


クエスチョン:

自己紹介をお願いします。

アンサー:

東康建設工業株式会社の鴨志田一也です。
元気だけが取り柄で、現場では明るく元気に作業しています。


クエスチョン:

あなたのキャッチコピーを教えてください。

アンサー:

「いつも全力スマイル!」


クエスチョン:

入社する前はなにをしていましたか?

アンサー:

水戸農業高校の陸上部で、短距離種目をしていました。
走りで鍛えた根性と体力を生かし日々仕事をしているので
この仕事にやりがいを感じています。


クエスチョン:

現在の会社に入社を決めた理由は何ですか?

アンサー:

高校2年の時のインターンシップで、現場の皆さんが真剣に仕事に向き合う姿を間近で見て、
かっこいいと感じました。職場の雰囲気も温かく、自分もこの一員として働きたいと思ったのが
入社を決めた大きな理由です。


クエスチョン:

入社日はいつですか?

アンサー:

2025年度に入社しました。


クエスチョン:

現在の仕事内容を教えてください。

アンサー:

現在行っている仕事は、久慈川に樋管を新設する工事をしています。
その中でも私が担当している作業は現場の写真撮影・整理する作業をしています。
工事が終わると見えなくなる部分も記録として残すことで、後からでも確認できます。
大事な証拠写真になるので、責任感を持って丁寧に取り組んでいます。


クエスチョン:

現在の仕事のやりがいは何ですか?

アンサー:

工事が終わると見えなくなってしまう工程を、写真という形で記録を残しておくことに
大きなやりがいを感じています。目立たない作業ですが、現場を支える大切な役割なので
やりがいにつながっていきます。


クエスチョン:

職場の環境はどうですか?

アンサー:

私が働いている現場では、作業環境がしっかり整備されています。男性用トイレはもちろん女性用トイレも設置されており、
現場事務所にはエアコンやウォーターサーバーも完備されており、熱中症対策などもきちんと講じられています。
安全で働きやすい環境が整っているからこそ、現場での作業にも集中でき、安心して仕事に取り組めています。


クエスチョン:

仕事仲間はどんな方たちですか?

アンサー:

一緒に働いている先輩方は、やる気のあるかたばかりで、現場には活気があります。
みなさん明るくて面白い一面もあり、話しやすい雰囲気です。
わからないことがあっても、丁寧に教えてくださるので働きやすい環境だと感じています。


クエスチョン:

休日の過ごし方を教えて下さい。

アンサー:

休日は友達とボウリングに行ったり、気分転換もかねてランニングをすることが多いです。
学生時代に陸上部だったこともあり、体を動かすことが好きなので、リフレッシュしながら
健康維持もでき一石二鳥です。


クエスチョン:

これから就職活動に臨む学生に一言をお願いします。

アンサー:

建設業というと、危険できついというイメージを持たれる方も多いかもしれません。
ですが実際には、現場事務所や作業現場も整理整頓が徹底されており、安全対策や環境整備が
しっかりされており、非常に働きやすい仕事だと感じています。
もちろん、仕事の中では苦労や大変なことはありますが、その分やりがいを感じられる仕事です。
ぜひ、現場のリアルな一面を自分の目で見て、前向きにチャレンジしてみてください。